堀川紀夫の美術教育実践

小中学校で合わせて38年間務めました。この間に積み上げてきた美術教育あるいは美術教育の良さを生かした実践例を全国の若い先生方に伝えたいと願って公開していきます。

巻頭言 [挨拶] 私の美術教育の歩み(題材集)

巻頭言 [挨拶] 私の美術教育の歩み1 はじめに 私は、第二次世界大戦中の受胎で、1946年2月生まれです。大学入学は新潟国体、新潟地震、そして東京オリンピックが開催された1964年です。そのような巡り合わせから、戦後の高度経済成長と新左翼運動…

題材1 思春期の生徒の心情にしみいる題材

題材1 思春期の生徒の心情にしみいる題材 1 思春期の生徒の心情にしみいる題材ア、題材 名「Time Egg Capsule」イ、指導の目標 卵のイメ-ジとタイムカプセルの構想を合体させ、中学生としての青春の足跡を記念するミニ・モニュマン(ミニ・タイムカプセル…

題材2 自然や地域を見つめ直す想像画

題材2 自然や地域を見つめ直す想像画 2 自然や地域を見つめ直す想像画ア、題材 名「校歌の世界から」イ、指導の目標 校歌の鑑賞を通して、地域の自然風土の恵みや人々の愛などの、私達を教え育ててくれている母なる世界のイメ-ジをとらえ、それを発展させ…

題材3 中学入学直後の躍動するイメージを表す

題材3 中学入学直後の躍動するイメージを表す 3 中学入学直後の躍動するイメージを表す 題材名 「太陽と人間のデザイン」1 目標 太陽の光を浴びて躍動する人間のイメ-ジを色と形の変化を生かして表現する。 2 対象 中学一年(10時間-4~5月)デザイン…

題材4 思いのまま、何でもありの表現活動

題材4 思いのまま、何でもありの表現活動 思いのまま、何でもありの表現活動(1) 題材名「ことば遊びのイラストレーション」(2学年 1学期 10時間)(2) 題材のねらい ことばによって突拍子もない、楽しい、おもしろい、おかしい、ほほえましいなど、独創的…

題材5 生徒等の心を飛ばす共同性を生かした題材

題材5 生徒等の心を飛ばす共同性を生かした題材 題材名-「軽熱気球の冒険」実施学年-中2表現形式-総合的な表現(立体造形とパ-フォ-マンス)授業時数-10時間指導の時期-2月~3月指導の目標 ・紙気球を飛ばすことの目的や条件を理解し、構想を練…

題材6 全紙サイズで伸び伸びとポスター表現

題材6 全紙サイズで伸び伸びとポスター表現 全紙サイズで伸び伸びとポスター表現(1)題材名「大きなポスター」(2年)(2)目標 身の回りにある好きなキャラクターを利用し、自分の訴えたいことをポスターとして全紙サイズに自由に表現する。(3)指導過程…

題材7 自立的鑑賞活動

題材7 自立的鑑賞活動 自立的鑑賞活動のあり方を考える1 はじめに 鑑賞活動は表現活動に内在するものと自立した活動として純粋に作品や対象を味わうことの二つに大別される。造形教育で鑑賞の自立が強調されてきたのは最近のことと言える。2 鑑賞への想い …

題材8 学年メッセージ・アート

題材8 学年メッセージ・アート 共同で行なう創造活動-1学年メッセージ・アートへの取り組み- 美術科では、新しい学力観による指導の工夫として、生徒の興味、関心、意欲を育て表したい、つくりたいという願いが生かされる題材の開発と設定が急務である。 …

題材9 エコロジー系の題材-1

題材9 エコロジー系の題材-1 エコロジー系の題材1 題材名 「牛乳パックのリサイクル」2 目標 牛乳パックに含まれている良質のパルプ材を取り出し、それを材料として装飾品をつくる。 (対象 中学二年 (8時間)デ・工芸)3 題材観 私たちの毎日の生活の中か…

題材10 エコロジー系の題材-2

題材10 エコロジー系の題材-2 エコロジー系の題材1 題材名 「広告物の変身」2 目標 新聞の折り込み広告等の印刷物から、色の部分を切り取り、それを利用して美しい平面構成作品をつくり出す。(対象 中学一年 (5時間)デザイン)3 題材観 新聞に折り込み広…

題材11 学年の共同制作「パズルメッセージ」

題材11 学年の共同制作「パズルメッセージ」 学年の心を一つにする共同制作1、題材名 「学年パズルメッセージ」 (7クラス306人と先生方でつくる一つの作品)2、指導の目標(ア) パズルゲーム感覚を働かせ 「テトロミノパズル (16ピース正方形型)」の解答の…

題材12 学校興しの全校美術

題材12 学校興しの全校美術 学校興しの全校美術の共同制作1 題材名 「全校共同の力」2 目標 生徒全員が、飛躍・未来へのステップをテーマに、元気よく運動しているポーズをシルエット的に全紙に表現して切り抜く。そして、それを体育館の壁全体に張り巡らし…

題材13 卒業式の感動を育てる共同制作

題材13 卒業式の感動を育てる共同制作 卒業式の感動を育てる共同制作 (1)題材名 卒業制作「3年◯組・卒業のポーズ!」(2)指導の目標 卒業のイメ-ジを「飛躍のポーズ」として捉え、学級共同で大画面に挑戦し、卒業式に披露し、後輩達へのメッセージとす…

題材14 校庭の桜に学ぶ(総合学習へのアプローチ)

題材14 校庭の桜に学ぶ(総合学習へのアプローチ) 総合学習へのアプローチ(T小で実践)(1) 単元名 「校庭の桜に学ぶ」(小6学年)(2) 単元のねらいア 校章のデザインの元である桜の花や桜の木と私たちの生活とのさまざまな結びつきについて考 え、桜に寄…

題材15 管理職としての3つの実践

題材15 管理職としての3つの実践 美術家教育学会通信 NO.34 ,1999年9月30日発行「Mail Box」コーナーに発表した「管理職としての3つの実践」に写真を加えました。⒈ はじめに 公立中学校に30年間(教頭5年)勤務し現在、小学校長2年目である。教諭の時代…

〈石〉全国紙に載る

羽永光利さんの尽力で読売新聞の取材を受け、記事となる。 11 記事が出たのちにアメリカ大使より手紙をいただく。

The Shinano River Plan -christmas presents-

1969.12.7 十日町市郵便局にて。知人の羽永光利さん別の企業の宣伝キャンペーンの仕事で十日町市内に滞在されていたことでこの行為について話をしたことから郵便局の現場に来られて撮影された。 第一回精神生理学研究所の作品 現場の写真と郵便局のレシート…

The ShinanoRiver Plan -12

アポロ12号のミッションにリンクして信濃川で12個の石を拾い、池田石材店で2つに切断。半分を河原に投げ返す行為をした。石との関わりに一つの物語を作ろうとした。大久保淳二、樋熊将夫、越村克久の3名が石を拾う行為に参加。大きな石の半分は今でも持って…

The Shinano River Plan -11-2

1969年7月21日の〈石〉以後、The Ara River Plan 11を 8月に糸魚川市展に出品 夏季休暇で帰省中であったため、上越の実家近くの関川の支流で石を拾う。糸魚川市展に出品。高田郵便局より8.20に発送。郵便料は260円。前田常作が審査員で評価され大光賞を受賞…

The Shinano River Plan 11

The Shinano River Plan 11 前山忠さんに送った〈石〉の写真。1969年の11月くらいに前山さんの当時、勤務在住していた須原村の写真家に撮影してもらったものである。 富井さんが2014年6月に松沢宥さんのψの部屋で発見。富井さんが撮影した写真。大切に保管さ…

石を送るメールアートの始まり

拙作の「石を送るメールアート」の50周年を記念して作品集を出版します。そこで使う写真それぞれについてコメントしていきます。この作業を本日から開始します。 なお、コメントは写真の上部に記載します。 1969.7.21 3限の1年c組の美術授業。 学校から…